ぼっちサークルのブログ

Twitterに書ききれなかった事を書きます。

ブサメンが合コンに行った話

こんにちは、ぼっちサークルです。

都市伝説だと思われていた「合コン」に、昨日遂に参加してきました。

しかも男4人、女4人、合計8人のガチの合コンでした。

 

何故か僕だけ前日まで合コンだと知らされておらず、てっきり男4人で飲むものだと思っていました。

僕に合コンだと教えたら辞退するだろうというのを読まれていたのでしょうか…。

 

早速ですがとりあえず男側の紹介を軽くしようと思います。

 

僕→ブサメン、デブ、コミュ障の三拍子揃った隙のない人間。

他の追随を許さないその姿はもはや伝説。

ちなみに昨日はしまむらで買ったダボダボの季節外れの冬用ヲタクパーカーと、プーマの黒い靴に身を包み、個性を最大限に活かし切ったと自負している。

 

K君→コミュ力が凄すぎて常に輝いている。アメトークに出ていてもおかしくはないのでは?と思う程にトークが面白くてヤバイ。

 

D君→コミュ力が高く、女子からの人気が異常に高い。毎日がハーレムな生活を送っている。ハーレムキングとは彼のことを言うのだろう。

 

Y君→今回の合コンの主催者。

イケメン、優しい、優秀の三拍子揃ったパーフェクトヒューマン。

彼を倒せる人間は僕のニコイチのジャスティン君くらいだと思う。

しかし、なぜ僕を今回の合コンに呼んだのかその真意は未だに謎に包まれたまま。

 

以上が男性陣のラインナップです。

 

合コン開始時刻の30分前に男性陣は集合し、緊張を和らげるためにお酒を軽く飲みながら談笑したり、リラックスして最大限のパフォーマンスを発揮すべく、対峙する時に備えた。

 

座席の位置も重要らしく、男女が交互になるように座らないと、女子だけで盛り上がってしまい大惨事になるという事を教えてもらい、座席のフォーメーションも皆で整えた。

 

しかし定刻になっても女子陣営が来ず、このまま来ないまま終わるのでは?

不戦勝か?と期待を抱いたその時、ギャル達の騒ぎ声と共に店の扉が開いた。

 

「!?

まさか相手はギャルなのか!?

終わった…」

 

と死を覚悟したが、違う席に向かって行きホッと胸を撫で下ろした。

誰かが入店する度に心拍数が急上昇する恐怖の時間を過ごす事15分。

遂にその時は来た。

 

「初めまして〜遅れちゃってごめんなさい!」

 

と少しやんちゃそうな幹事らしき女子が入って来た。

残りの女子達も

 

「初めまして〜」

 

と僕達に言ってきたので、僕も初めましてと言い返そうとしたが、緊張のあまり声がうまく出せなかったので、ぺこりと会釈した。

 

8人だったためか、自然と2グループに分かれる形になった。

 

僕側のテーブルには、D君と少し大人しそうな女子、天然そうな女子が配置された。

 

少し大人しそうな女子「初めまして〜A子と言います、よろしくお願いします。趣味はないです笑」

 

天然そうな女子「Hって言います、よろしくお願いします。趣味はカレー食べる事でーす!」

 

と各々軽く自己紹介をし始めた。

 

僕「こんばんは。趣味はラジオを聞く事です。よろしくお願いします。」

 

男子一同「ラ、ラジオ…?絶対本当の趣味違うでしょw初耳だわw」

 

と追い詰められたが、ゲームと将棋が趣味とは口が裂けても言えないので、どうにか耐え切った。

 

そんな感じで皆の自己紹介が終わった。

記憶力の悪すぎる僕は向こう側の離れたテーブルの女子達の名前はすぐ忘れてしまったが、離れすぎていて話す機会もなさそうなので別に良いかと思った。

 

D君「みんな看護師なんだっけ?今日もお仕事だったの?」

 

大人しそうなA子ちゃん

&天然Hちゃん

「そうですよ〜今日もお仕事でしたー」

 

D君「何科なの〜??」

 

と言った感じで普通に時間は進んでいった。

僕もどうにか喋ろうとして、ビールをひたすら飲みまくった。

開始1時間で6杯を飲み、ほろ酔い気分になり、段々話せるようになっていった。

 

僕「ドュドュフw趣味が無いって言ってたけど本当に生き甲斐とかないの?w」

 

大人しそうなA子ちゃん「う〜ん強いていうなら星野源とか好きかな〜」

 

僕「え、お、あ、そうなんだ!俺もバナナマンのラジオが好きで、たまに星野源も出てたから結構好きだよ!星野源オールナイトニッポンは聞かないの?」

 

A子ちゃん「最近はあんまり聞けてないけど、前まで聞いてたよ!」

 

僕「え、ドフwまじ?w下ネタとか結構エグくない?w」

 

A子ちゃん「うん結構すごいよね笑

でも嫌いじゃないよ笑」

 

僕「ブヒュw中々やるねぇw」

 

話しているうちに僕はA子ちゃんに惹かれていった。

 

周りへの気配り、優しそうな雰囲気、そして何よりこんな僕と普通に会話してくれて、たまにニコッとしてくれて、油断したら本当に好きになってしまいそうだったので気を引き締めた。

 

#A子ちゃんイメージ図f:id:bochalon:20170620144153j:image

 

僕「そういえば俺の腕の脂肪が厚すぎてさ、採血してもらう時に看護師さんが凄い苦労してるんだよね。そんなに血管隠れちゃってるかな?」

 

と言いながらA子ちゃんに腕を見せる。

 

「う〜ん、そんな事ないと思うよ?血管ちゃんと見えるし!」

 

と、僕の腕を触りながら言った。

いわゆるボディタッチというやつだ。

心臓が飛び出しそうになったので焦って話題を変える。

 

僕「ぶ、部活とかは何やってたの??」

 

 

A子ちゃん「○○部だよ〜!

何入ってたの??」

 

僕「囲碁将棋部入ってた!将棋が好きなんだよね。」

 

酔いと楽しさのせいだろうか、思わず囲碁将棋部だった事をカミングアウトしてしまったのだ。

僕の初恋は幕を閉じた。

 

 

と思われたが

 

A子ちゃん「え〜!かっこいい!藤井君の連勝で将棋流行ってるよね!」

 

僕「カカかかかかっこいい…?

本当に言ってるの?

絶対に小馬鹿にしてるでしょw」

 

A子ちゃん「バカになんてしてないよ!将棋って知的でなんかカッコいいじゃん!」

 

ガチ恋の瞬間だった。

"恋はするものじゃなくて落ちるもの"

という名言を下らないと思っていたが、本当に落ちるものなのだと実感させられた。

 

しかしガチ恋をしたのはいいものの、ビールを飲みすぎたせいでトイレが近くなり、この後の50分程で5回ほど席を立つことになる。

トイレに行くにはA子ちゃんに動いてもらわなければ出れないので、申し訳なさすぎて胸が二重にも三重にも苦しかった。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、最後にゲームをやる事になった。

 

ルールは単純明快。

 

気になっている人の名前を言う

というゲームだ。

しかし、異性には判別がつかないようにLINEグループを男女それぞれ作り、適当に色や菓子などのあだ名をつける。

 

例えば、

A子ちゃん「赤さんが気になってます。」

と言ったら女子は

「あーあの人の事が好きなのか」

と判別できるが、男子は

「赤って誰だろう気になる気になる!」

と言う感じになるゲームだ。

 

今考えてみれば簡単なゲームなのだが、昨日の僕は全く理解出来ていなかったせいで、大惨事が起きてしまったのだ。

 

最初に男子が気になっている女子を発表する事になった。

 

いっせーのーせの合図と共に、皆同時にに口を開く

 

Y君「チョコボール!」

僕「A子ちゃん!」

K君「ポッキー!」

D君「チョコボール!」

 

頭が真っ白になった。

ハメられたのか…?

と思ったが、ルールを勘違いしてモロにA子ちゃんと言ってしまったのだ。

人生の終わりである。

もしかしたらA子ちゃん照れてるか?と頭のおかしい妄想を一瞬して様子を伺ったが普通に聞こえなかったフリをしている。

 

そして女子側が発表する事になった。

 

A子ちゃん「ピンク」

Bちゃん「白」

Cちゃん「白」

Hちゃん「緑」

 

男子で1人だけ指名されなかったのが僕である事は明白すぎた。

 

そうして初めての合コンはお開きになった。

 

友達としてでもいいからA子ちゃんとまた話したいと思い、勇気を振り絞ってLINEを送ってみる事にした。

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その勇気も虚しく

「おやすみなさい」

という便利な言葉で会話を終わらされ、2度と連絡するなと言われたに等しかった。

割と楽しく会話出来ていた気もするし、何よりあの笑顔は嘘だったのか?

と人間を信じられなくなってしまった。

 

来世でA子ちゃんに会える事を信じて、終電を逃した少し肌寒い桜木町で夜を明かすのだった。