ぼっちサークルのブログ

Twitterに書ききれなかった事を書きます。

就活総括①(就活始動編)

一昨日、ようやく無事に内定式が終わり就職活動もひと段落ついたので、僕の就活記録が後世に少しでも役に立てばという願いで書くことを決意。
本当は恥ずかしいんですよ?

僕が就活を開始したのは3月2日からだった。
意識高い人はさらに一年前からインターン等に行ってるという噂を聞く。
僕は辛いことからは徹底的に逃げまくる主義なので、この時期になった。

1月くらいに学校で就活手帳みたいなのを貰って就活してる気満々になっていたが、さすがにそれは就活にカウントしない事とする。

3月2日に学校内会社説明会に参加した。学校にわざわざ人事の方が来てくれているので、学歴で落とされることはまず無く、内定を貰える確率も高いとの事で、僕もようやく重い腰を上げた。

父親から借りたスーツを身に纏い、最初は人事の説明を真面目に聞いていたが
(○べログの人事かわえぇなおいw)
(つまらんすぎワロタ帰りたひ…)
などなどの思考に徐々に支配され、ほとんど会社の内容は入ってこない。

4つめの企業の説明終了後、とある繊維企業の特別選考の案内が配られた。
「え〜と、弊社は何校か周らせて頂いてるのですが、その数校だけの希望者だけで選考を行います。通常のマイナビから申し込むよりも内定獲得の可能性は高いです。」

これは行くしかない!と即座に決意出来るわけもなく、2,3分悩み抜いた末に渋々特別選考に申し込むことにした。

時は過ぎ2週間後、遂に特別選考の日がやって来た。
25人ほど集まっていて、各5人グループに分かれてグループワークを行わさせられた。
グループワークの内容として、
•営業部
•製造部
•広告部
•流通部
•総務部
に1人ずつなりきり、部の年間MVP獲得を目指すというもの。
それぞれの部が1年間でやった事がプリントに記されており、それを熟読して皆に自分の部をプレゼンしMVPを狙うという、営業スキルが試されるようなゲーム。
皆さんご存知の通り、プレゼンは僕の超苦手分野だ。
誰もが僕の敗北を予想しただろう。
しかし、なぜだか奇跡的にMVPを獲得する事ができ、天にも昇る気分。
もうニヤニヤが止まらない。
人生初の成功談となり、一皮向けたなぁと浸っていると、なんと時間がまだあるから二回戦もやるという人事の謎の提案。
そこまでして僕をMVPから引き摺り下ろしたいか…と人事を睨みつけたい気持ちで一杯だったが、同じグループの黒髪セミロングの女の子をジッと見つめて感情の昂りを抑え込む。
しかし、なんと二回戦も僕がMVPに輝く事に。
これはもう内定に大きく近づいたと確信し、ニヤニヤが加速。
「今日の結果は1週間以内にご連絡します。合格の方は次回は最終面接となります。それでは本日はお疲れ様でした。」
その日は帰り道もニヤニヤし続け、就寝。
今か今かとG-mailの受信トレイを眺め続ける事3日間。
あれ?もうそろそろ合格の連絡来ても良いのでは?と思いつつ気長に待つ事に。
まさに勝者の余裕。
そして合格連絡期限の7日目、まだ来ない…?23:59に送ってくるつもりか?と待てど暮らせど来ず、結局現在に至るまで連絡が来ることはない。
MVPを二回も獲得して落とされるというのは一体何事だ?と原因を模索したところ4つの敗因が浮かび上がって来た。

1圧倒的ブサメン←一緒に働きたくない
2圧倒的デブ←臭そう
3隠し切れない根暗感←キモい
4父親のスーツなのがバレた可能性
↑ありえる

1,2,3は22年間培ってきた僕自身なので、覆す事はほぼ不可能であり、4を改善する事を決意。

まずは近所にあった洋服の青山に行ってみたところ、巨漢サイズは4~5万かかると言われ絶望。
スーツカンパニーはスリム系スーツがほとんどで退店。
もう面倒くさくなってきたし、次の店で見つからなかったら就活やめよ…と考えながらイオンに行ってみると、1万5千円くらいで巨漢サイズの用意があるとの事。
いざ来店し、試着してみるとかなりのピチピチで息が苦しい。
僕「え、これほんとに巨漢サイズなんですか?」
店員さん「そですねぇ…これがマックスです。でもピチピチの方がスタイル良く見えますよ?」

(ふざけるな。ピチピチすぎてしゃがむ事は愚か腕を上げるのすら困難だぞ。俺は巨漢をも凌駕したのか?くそ…でも痩せれば確かに丁度いいかもしれない。もう面倒くさいし我慢するか。)

僕「そうですね。これ買います!」

店員さん「えっ…あざます!」
着てるとめちゃくちゃ苦しいが、見た目的には問題ないので激安だし仕方ないと購入。
えっ…って何?とは思ったが気にしない。

僕がお酒が大好きというのは周知の事実であろう。
そこで、マイナビで「お酒」と、なんとなく検索したところ、
「日本酒を守る活動をしてる会社!」
が出てきた。
蔵元を守るために、日本酒の流通に力を注いでる会社のようだ。
うっひょ〜wチョーいい会社ぢゃん!と即会社説明会を予約。

新品のスーツを見に纏い、いざ日本酒会社の会社説明会へと向かう。
しかし、早めに出たのにも関わらず、慣れない土地で道に迷いまくりまさかの遅刻。
人間力の無さが露呈してしまう。
まぁ、人間に失敗はつきもの。と自分を慰めながら人事の説明に耳を傾けるものの、つまらない上にお酒の話も中途半端に盛り込んで来るせいで、日本酒飲みたい!の思考で脳が支配されてしまう。
日本酒の海で泳ぐ僕の脳みそが辛うじて聞いた感じでは、どうやら居酒屋をメインにやってる企業とのこと。
居酒屋は嫌だなぁ…と思ったが、せっかく会社説明会に来たし選考も受けてみるかぁと決意。
後日、一次選考は日曜9時集合でグループワークとの案内が来る。
は?日曜?9時集合?終わる時間は書いてないの…?まぁ長くても午前中までには終わるよな。グループワークは嫌だけどしゃーなし。
と考え、選考へと進む事に。

〜選考当日〜

人事「2020年に弊社が何を行い、どう成功して、蔵元を守ることが出来たのかを考えてください。これが本日のスケジュールです。」

フム、めんどいな…。
と思いつつスケジュール表に目を通してみると、開始9時〜終了19時と書かれていた。
ほんげえええええええ!?思わず叫びそうになるがグッと堪える。
10時間もグループワークをするなんていくらなんでも長すぎる。
10時間喋ってられるのは早稲田のテニサーに所属しているリア充かパンケーキ女子会になぜか1人だけ参加してる系男子くらいではないだろうか?
もちろん、どちらにも属していない僕には到底不可能な話だ。

そうして4人でのグループワークが開始された。
しかし開始直後、違和感を感じる。
このグループ、めちゃくちゃ喋る人ばかりなのだ。
地方からわざわざ来てる人もいて、気合の入り方が違う。
アホみたいにみんな喋るので意見を言う隙がない。
コミュ障にはあまりにキツイ。
そして徐々に気づきはじめる。
このグループ…俺いらなくね?
俺がいなくても絶対に進行できるし…
この感情に支配され始め、僕の口数は一層少なくなる。
開始1時間経過した頃には既にボッーと天を仰ぎながら、時々「いいですね」
「はい」「なるほど」の言葉を発するのみの巨漢となった。
残り9時間もグループワークをさせられるのか…と肩を落とした。
あまりの無言っぷりに人事に声をかけられる。
人事「え、君大丈夫?」
僕「はい。問題ありません。」

しばらくすると、再び

人事「今の意見ってどう思う?」
僕「ど、同意です。」
グループ一同「同意ですって…クスクスw」

楽しい時間はあっという間に過ぎ、辛い時間は進むのが遅いという言葉はよく聞くだろう。
しかし地獄の環境下ではどうなるとお考えだろうか?
地獄の時間は全く進まない、自分だけ時が止まっているような感覚に襲われるのだ。
まさにジョジョの世界。
VR技術を遥かに超えた、リアルジョジョの世界を体験していた。

しかし時というものは流れるもので、昼食の時間となった。
人事が執拗に話しかけて来て僕の心を開こうとするが、もう手遅れだった。
これまでのグループワークの止まった時の中で過ごす内に僕の心は腐ってしまっていた。

6時間ほど経過した15時に一旦中間発表会が行われる事になった。

この数時間は相槌すら行うのを止め、本当にただボッーとグループメンバーを眺めていたので何を発表すればいいのかすら分からなくなっていた。
とりあえず1人ずつ台詞を分担をし中間発表を行う事に。
しかしここで驚くべき事が起こる。

メンバーA女「発表する時は紙持ってかないで、暗記して言った方が良いよね?」
メンバーB男「うん、そっちの方がいいね。」
メンバーC女「おっけー」
ワイ「…え、覚えるのキツくないっすか?w」
メンバーB男「そう?まぁあと10分くらいあるし頑張っておぼえよう」

小さな抵抗はすぐさま却下され、とりあえず暗記してみる事に。
メンバー達が何をしていたのか全然聞いてなかったので、まったく暗記が進まない。
そうしてる間に発表する順番が回ってきてしまう。

ゼミを追放されプレゼンなどほとんどした事が無かった僕は、人事や就活生を前にした途端、緊張で頭が真っ白になる。
マズイ!と思いつつも記憶をどうにか辿り言葉を発しようとするが、あまりの緊張で声が震えて上手く出せない。
咳払いを何度もし、声帯を奮い立たせながらどうにか次の人にバトンタッチする事が出来たが、台詞を飛ばしまくったので3分の1程度しか発表出来ていなかったと思われる。
この時の人事の怖すぎる目は今でも忘れる事が出来ない。

そうして発表が終わり、グループワークが再開される事に。
8時間経過した17時。
もう疲れ果てた僕はウンコのフリで一旦トイレに逃げ込む作戦をする事に。
10分くらいは稼げる算段であった。
しかし実際に洋式トイレに入ってみるとビックリするくらい綺麗に掃除されたトイレに、ウォシュレットまで付いてたのだ。
さらに、どうせこの企業は落ちたも同然だし俺のハイパーウンコで汚したい!&ウォシュレット遊びしたい!という好奇心から、ウンコするフリ作戦からウンコ作戦へと切り替えた。
しかしここで事件が起きる。

安堵感+踏ん張る+ウォシュレットへの焦燥→いつもよりも力を入れすぎてしまう→鼻血噴出という最悪の事態に。

それもかなり激しめの鼻血だ。
ウンコしながら鼻血を出してパニックになりながらもスーツにだけは絶対に付かないよう止血を行う。
20分ほど経過し、ようやく止血に成功する。
しかし、ここである事に気付く。
あまりに時間が経ちすぎたという事である。
今戻ったとすると、鼻血の事など知らないグループメンバー達は
「巨漢だからってうんこ長すぎwクスクスw」
「ウンコしすぎwクスクスw」
「ウンコ収納の達人クスクスw」
と考えるだろう。

しかし、
「いや〜鼻血出ちゃってトイレ長引いちゃったw」
と言える発言権はこれまでのグループワークで失ってしまった。
仕方なく、ウンコが異常に長い巨漢として残りの2時間を過ごす事を決意した。

そして最後の発表が行われる時間に。

人事「より良い発表にするために、一度社員だけの前でプレゼンを行ってもらい、こちらでフィードバックを行います。」

は?めんどくせぇ…最悪な事態に。
ただてさえ終了予定時刻の19時は過ぎてるのにまだ延ばすのかよ…と憤りを隠しきれない。
「時間ヤバイんで帰ります!」
と、今にも言いだしてしまいそうになる。
中間発表で頭が真っ白になった経験を活かし、台詞を全部一字一句紙に書いて発表する事に。

メンバーA女「え、ぼっちさんそれ読みながら発表するの?」
ワイ「はい」
メンバーC女「いやwなんでw暗記しなよw」
ワイ「僕には厳しいです。」
メンバー一同「はぁ…」

メンバーの反対を押し切り完全なカンペを作成し、社員達だけでの前で発表を行った。
その甲斐虚しく、やはりカンペばかり見ている発表は伝わらないらしく、社員達の怒号が飛び交う。

社員「私達はこんな発表を見せられるために今日1日を費やされたの!?」

社員「ねぇ、自分達ではこの発表何点だと思ってるの!?」

メンバーA女「60点くらいですかね…」
メンバーB男「70点くらいです…」
メンバーC女「65点くらいです…」
ワイ「ん〜40点くらいっすかね」

何もしてないお前が何で1番低い点数言ってんだよ!というメンバー達の鋭い視線を感じたが気にする事は無かった。

社員「そんな100点じゃないものを見せられてる方の気持ちわかる?
ふざけんなよ!こっちだって大事な日曜使って君たちのグループワークを良いものにしようと頑張ってきたのに、これはガッカリ。」

社員「ぼっち自分の殻やぶりなよ!!せっかくのチャンスだよ?破れよ!!」

ワイ「ひぇっ!!は、はい!」

これ嘘だと思われる事が多いんですが、ガチでめちゃくちゃ怒鳴られながら言われました。

社員「何分あれば100点に出来る?」

メンバー一同「20分…いや15分だけでいいのでお時間をください!」

(いやこの10時間で作ってきた60点くらいの発表を15分で100点にするのはあまりに無理があるだろW
てかもう19時過ぎてるし帰ろうよ…)

社員「分かった。あと15分だけあげます。15分後に全体発表を行います。」

メンバー一同「ありがとうございます!」

そうして15分間よくわからん作業をして、全体発表に挑む事に。

諦めた僕はただカンペを読むだけの作業だったので、緊張で声が震えるものの、頭は真っ白にならずに済んだ。

そうして長い長いグループワーク終わった。
最終的に9時から20時まで計11時間もの途方もない戦いだった。

今日の感想や今後志望するかのアンケートが配られた。

今日の感想↓
「グループに全く貢献できなかった。
発表も上手くいかずに足を引っ張ってしまった。
最後まで帰宅という選択肢を選ばなかったのは賞賛されるべきなのではないだろうか。」

今後志望するか
「しません。僕は御社には力不足の人材だという事が今日1日ではっきりとわかりました。惨めで情けない1日を過ごす事ができ、今後の就職活動の糧になると考えました。ありがとうございました。」

と書いた。(ほぼ原文ママ

社員「長い時間お疲れ様。一応日本酒の会社なので、時間が大丈夫な人は美味しい日本酒を用意してるのでどうぞ飲んで行ってください。」

会場が沸く。

同然、僕は参加できるわけもなく、逃げるように帰ってきた。
帰宅し、1人で酒でも飲もうと考えたがそんな気分にはなれなかった。
食欲もなく、ただ真っ暗な部屋で当時放送されていたバンドリ!という萌えアニメを見ながら眠りについた。
3月下旬の出来事であった。


あまりに長くなってしまったので今回はここまで。
次回は書くか分かりませんが、書くとしたら、
「暗黒時代編&死者蘇生編&内定式編」
になると思います。

ありがとうございました。